ITで元気玉は作れるか?

ちょっと前に、二十歳前後の学生と話して愕然とした。

どんな流れだったかは忘れてしまったけど、パチンコ、パチスロの話になった。

自分が学生のころ、まあ10年くらい前なんだけど、そのころはパチスロがすごい人気で、パチスロをやってる友人が結構いたけど、パチンコをやってる人はいなかった。なんでか理由を聞くと、パチスロはパチンコよりも勝ち負けが激しく、その過激さが良いのだと言っていた。

その後10年くらい、まわりにパチンコ・パチスロをやる人がいなかったので、当時の曖昧な記憶だけが残り、ギャンブルと言えば過激なものほどウケるのだと思っていた。

で、ちょっと前に二十歳前後の学生と話したとき、昔の知識のまま、パチスロが主流なのかと思っていたら、そうじゃないって。

パチスロはすぐお金がなくなっちゃうから、長く遊べるパチンコのほうが人気なのだとか。そういえば、看板で1円パチンコとか見かけるし、アニメなどとのタイアップで結構CMも打ってるなぁ、というのは後で気がついた。

過激なギャンブルというのは、一攫千金当ててやろうと思ってやって、当たったら豪遊する、つまり、目的は他にあってギャンブルは手段なんだと思う。

レートの低いギャンブルというのは、それ自体が目的。CMとかを見る限り、パチンコのエンターテインメント性ってのは一昔前から見るとたぶん相当向上していて、ゲームをやる感覚に近いんだと思う。ゲームを買ったりゲーセンに行ったりだと払いっぱなしだけど、パチンコなら楽しんで、儲かるときもある、という感じなのかなぁ。

この不況の時代で、多くの人が、安く、長く遊べるものを探してるような気がする。

その流れでブレイクしたのが牧場系のゲーム。友達同士でゆるく繋がることができるっていうソーシャル機能というトレンドも加えて、mixiアプリで一気にブレイクした。

でもね、、、
それって全く生産性がないよね。少ないとはいえ、ブラウザ開いて、ログインして、クリックするという労力を使っているんだから、なんかもうちょっと生産性のあるものに還元できないのだろうか?ドラゴンボールでいうところの「元気玉」みたいな感じでみんなのちょっとの労力を集めて大きな一つの労働力に変えるみたいな。

ITで、そんなことを実現する手段がないだろうか?

理屈ではできそうな気もするけど、実現は難しいよね。


※「ちょっと前」と言いつつ、実は学生と会話をしたのはもう2年近く前で、その時思ったことをメモしていた。
最近モバゲーをけなす30代男性を見て思うこと::村上福之の「ネットとケータイと俺様」:オルタナティブ・ブログを見て、ちょっとドキっとしたんだけど、改めて考えてみて、新しいモノにケチをつけている訳じゃない、と思ったのでエントリー。