Make: Tokyo Meeting 07 ( #mtm07 ) で見たAndroidを使った展示レポート

Android Advent Calendar

本エントリは、「Android Advent Calendar」という企画の1エントリにもなっています。開発ネタが続いたところで、このエントリは読み物な感じなので、どなたでもお楽しみいただけますよ!

Make: Tokyo Meeting 07


12/3,4とMake: Tokyo Meeting 07(MTM07)というイベントに出展してきました!
電子工作系のイベントで、ガチなものから誰得ネタまで、お子さん連れでも(orこそ)楽しめる作品が300作品くらい?も見れる楽しすぎるイベントです。

自分はAndroidスマートフォン以外の用途に使って面白いことをやろう、とMTM05から出展させていただいてます。そのときのレポートを @hidecheck が書いてくれてました。 http://el.jibun.atmarkit.co.jp/itsenshi/2010/06/make-tokyo-meet.html

ほんの一年半前ですが、この頃はまだAndroidを使っている人はほとんどいませんでした。この1年ちょっとの間にAndroid知名度が上がり、更に今年のGoogleI/OでAndroidOpenAccessoryが発表されたことで電子工作系でAndroidを使う用途が一気に広まった感じがあります。

ということで、MTM07で見たAndroidを使った展示のレポートをしてみたいと思います。

Android ADK for Make Tokyo Meeting

まずはOpenCall-ADK枠。OpenCall-ADKというコンテストでFinalistに選ばれてGoogleDeveloperDayで展示した作品を、GDDだけじゃもったいない!というGoogleさんの意向でMTM07でも展示されました。

  • 移動式せんぷうき

人を感知して、人がところに移動する扇風機です。

黒電話のダイヤルで電話をかけれて、更にスマホの充電も出来るクレードル

  • 紙相撲マシン

太鼓をドンドン叩いて紙相撲をするマシン。勝敗は力士に取り付けられた加速度センサで判定します。

Hack for Japan

同じくGoogle関係の展示。ガイガーカウンター、残念ながら見に行ったときは動いてなくてせっせとロム焼き中だったので話も聞けなかったw

石田勝美

こちらもOpenCall-ADKのFinalist。Androidで振動を制御して、水の波紋を光で照らして楽しむという作品です。暗室会場で展示したました。

日本Androidの会横浜支部ロボット部

Android界隈では皆さまご存知の横浜支部ロボット部の皆さん。いろんなロボット展示してました。


久川真吾

AndroidOpenAccessoryに対応したマイコン、通称ADKを自作。二千円台で年内に発売予定だとか。

Shibusawa Rocket & Iizuka

樹脂粘土を使ったスマートフォン(ケース?カバー?)。若干宇宙人ぽくて怖いw

WIZDOM

週末だけの短期間でモノをつくって公開している方。その中にもAndroidが。

Teckand

mbed+小基板でAndroidOpenAccessoryに対応してました。

matoken's meme

いろんな方法でインターバル撮影してる中にAndroidを使ったインターバル撮影もありました。

A&C

最後に、自分の展示。今回はA&C名義で羊毛フェルトを使った小鳥の手芸品と共同で展示しました。cotiritoについては、、、もう説明いらないよね!


We are all Makers

Androidは組み込みにも使えるけどiOSやWindowsPhone7はそうじゃない。だからモダンなモバイルOSを組み込み用途に使おうと思った場合はほぼAndroidの一択。

そうした実用的な面からなのか、これは鶏か卵かわからないけど、Androidをやっている人はモノづくりの素養がある人が多いと思う。

AndroidiOSのように完成されたプラットフォームじゃない。アプリ内のすべての操作がタッチパネル上で行われるiOSの場合はすべての機能は画面上に見せるしかないから作り手側も使い手側もそれが前提なのでわかりやすいんだよね。Androidはタッチパネルでの操作が基本ながら、MenuやBackキーといったHWキーもあるのでその挙動を考えないといけない。

残念ながら、こうしたAndroidの特徴を上手く活かした、使い勝手の良いアプリというのはそう多くはない。さらにAndroid自体のUIパラダイムがまだ安定していないというのもあって、ユーザーのみならず開発者側も混乱しているのが現状だ。

でも、すべてがお膳立てされた世界で上物だけをつくるのはモノづくりじゃない。モノづくりとは、流行りのサービスのようにクールでエレガントなものではなく、本質を地道に突き詰めていくことだ。そしてこの、混沌としたAndroid黎明期にもがき苦しんできた人たちは、そういうことをやってきた人たちだ。

プラットフォームとしてのAndroid、またAndroidに関わる人たち、どっちの意味でもAndroidスマートフォンタブレットといった形にとどまらず、無限の可能性を秘めている。なにをMakeするかは自分次第だ。

誰もが創造する能力を持って生まれて来た。可能性を自分が信じさえすれば、必ず実現できる。老若男女は問わない。Make:はそれを教えてくれる。

そう、僕たちはみんなMakerだ。