Fusion PCBで基板をオーダーする手順

SeedStudioという会社がFusion PCBという名前で基板製造サービスをやっています。
これが小ロットでものすごい安い値段でオーダーできて凄すぎるのでそのオーダー手順を紹介します。

全体の流れ

  • 注文→注文番号を取得
  • デザインルールチェック
  • ファイル送信

準備

アートワーク設計はeagleを使っていることを前提としています。

Fusion PCB ServiceのページFusion PCB Manufacturing & Prototype PCB Assembly - Seeed Studio
から
Eagle Design Rulehttp://www.seeedstudio.com/depot/datasheet/Fusion%20eagle.zip
をダウンロード

展開して出来るファイルをそれぞれEagleのインストールディレクトリ(Macなら/Applications/EAGLE )以下の各ディレクトリにコピーします。
dru ディレクトリに Fusion_eagle_rule_v1.1 をコピー
cam ディレクトリに Seeed_Gerber_Generater_v0r95_DrillAlign.cam をコピー

オーダー

Fusion PCB Service のオーダーページからオーダーする。
Fusion PCB Manufacturing & Prototype PCB Assembly - Seeed Studio

Product Optionsを必要に応じて変えましょう。
デフォルトだと2層で厚さ1.6mmの2層基板を10枚オーダーするようになってます。

よければ
ADD TO CART ボタンをクリック
注文確認が表示されるので良ければ
Go to checkout ボタンをクリック

次にログインページが表示され、初めての場合はアカウントを作成する必要があるので New Costomers のREGISTER ボタンをクリックして住所などの情報を記入します。

発送方法の選択

次に発送方法を選択します。通常は
Registered Air Parcel にチェック
を入れ
Continue ボタンをクリック

$4.10
Weight: 0.08 KG.
Delivery Time: 10-30 Days

支払い方法の選択

支払い方法はカードかPaypalが使えます。

Continue ボタンクリック

確認画面になるので
Confirm Order ボタンをクリック

支払い方法でPaypalを選んだ場合はPaypalで支払い処理に入ります。
$14で2011/12時点で1119円。安!

Your Order Number is: XXXXXと表示されればOK.

シルクにこのオーダー番号を記入します。

デザインルールチェック

基板をつくるとき、製造上の都合により守らなければ行けないルールがあります。例えば配線と配線が何ミリ以上はなれてないとダメなど。そのチェックをするのがデザインルールチェックで、Fusion PCB に製造を頼む場合は Fusion PCB のルールを守れているかチェックする必要があります。

Eagleにはこのデザインルールチェック機能がついていて、Fusion PCB からはEagle用のルールが公開されているので、これをダウンロードして実行すればOKです。

レイアウトエディタを開いて、メニューから
Tools->Drc...
ダイアログが開くので
Load ボタンをクリックして Fusion_eagle_rule_v1.1 を Open する。
もとのダイアログに戻ったら
Checkボタンをクリック

ウィンドウの下のステータス表示部に
DRC: No errors.
と出ればOK.

プロジェクトのエクスポート

レイアウトエディタのメニューから

File -> CAM Processor

で、開いたCam Processor Windowでメニューから、

File -> Open -> Jobs...

Seeed_Gerber_Generater_v0r95_DrillAlign.cam を選択。
CAM Processor Window に戻って、
Process Job ボタンをクリック

.brd, .schなどと同じディレクトリにいくつかのファイルが生成されます。

ガーバーデータのチェック

出力されるガーバーデータを確認しておいたほうが安全です。gerbvというツールがあるのでそれを使います。
Macの場合 MacPorts を使うと簡単にインストールできます。

$ sudo port install gerbv

(自分の環境ではfreetypeが古い、とエラーが出たので sudo port install freetype も必要でした)

$ gerbv

アプリが起動したら、

File -> Open Laye(s)...

で 先ほど出力したプロジェクトのディレクトリで、Gで始まる拡張子のファイルと.TXTファイルを選択して Open ボタンをクリック

すると各レイヤーが確認出来るので、一通り確認しましょう。

ファイル送信

出力ファイルに問題なければガーバーファイルをzipアーカイブします。以下が必要なファイルです。

  • Top layer: pcbname.GTL
  • Bottom layer: pcbname.GBL
  • Solder Stop Mask top: pcbname.GTS
  • Solder Stop Mask Bottom pcbname.GBS
  • Silk Top: pcbname.GTO
  • Silk Bottom pcbname.GBO
  • NC Drill: pcbname.TXT

ファイル名を D(your order number)_(Your PCB size).zip に変更します。
例) D12345_10X10.zip
(公式ページでは文章ではzipってなってるのに例はrarになってたけど、zipでOK)

pcb@seeedstudio.com に
件名 "PCB file for order オーダー番号"
としてファイルを添付して送信します。

1,2日で確認メールが届いて、カスタマーページでステータスを確認することができます。そして、2週間ほどで基板が届きます。

つくづくすごい時代になりましたね。