Zeemote JM1 で音楽演奏手袋をつくった
"ABC 2012 Spring Zeemote JM1 無償貸出キャンペーン"というのがあったの応募して貸出してもらいました。
さっそく作ってみたのがこれ。
楽器がなくてもどこでも音楽を演奏できる手袋です。
Zeemote JM1Aというボードで入力をとって、Androidで音を再生してます。
JM1Aの使い方
JM1Aが郵送されてきた時に、取扱説明書も一緒に送られてきて、基本的にこれを見れば難しいことなく使えます。
動作確認
説明書の「7 JM1Aへの接続と動作確認」を見ながら動作確認。
ボタン
ボタンDとそれ以外に1つのボタンを接続が必要なので、DとFにボタンを配線しました。
電源
電源電圧は2.2V〜3.6Vなので、1.5Vの電池2つを直列に接続します。
ちなみに6.1に各ボタンの使い方ガイドラインがあるがこれはちょっと微妙。
「ボタンDは汎用ボタンの中でも、上側かつ端側に配置されているもの、または通常の使用中にユーザーに長押しさせる可能性の低い場所に配置されているものを割り当てる」
うーん、これなら電源は電源で専用ボタンにしたら良かったんじゃないかな。長押させる可能性が低い、とか難易度高すぎる。
アプリのインストール
Google PlayからZSpyをインストール
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.zeemote.android.zspy2
動作確認
JM1Aの電源ONします。Dボタンを長押しして、LEDがLEDがチカチカ(1秒間隔で点滅)すればOK.
Bluetoothのペアリングをします。
Android端末で、設定→Bluetooth設定から、PIN0000でペアリングします。
アプリ起動、接続
ボタンを押すごとに数字が増えていく。
アプリを作成する。
開発者サイトからSDK、マニュアル、サンプルがダウンロードできる。
http://devzone.zeemote.com:8088/devzone/
アプリ作成は"Zeemote Android Programmer’s Guide"を参照、とのことだが、ドキュメントにはセットアップ手順くらいしかいてなくて、Sampleを見てね、と書いてある。
サンプルは使い方のサンプルというよりアプリのサンプルなんだよな。もうちょっとシンプルなサンプルが欲しかったけど、ボタンのPress/Releaseを取るだけなのでさくっと流用。JavaDocもあるので必要に応じて参照する。
と、こんな感じで簡単に動画のような楽器が作れてしまいました!
音とUIもうちょっと作りこめば結構面白くなるような気がします。
無線通信の課題とZeemote JM1Aが解決するもの
スマホやタブレットで無線通信を使う上で、以下が課題になっていると思う。
- 金銭的なコスト
- 有線通信のものと比べると高価。
- 使用上の課題
- ペアリングなどの操作がユーザーにとっては難しい。
- 技術的な課題
- ソフトウェアスタックが複雑。バッテリー消費やアンテナの感度など。
- 法的な問題
- 技適をとらないといけない
ライブラリが提供されているため、ソフトの実装は楽で、何より技適を取得済みというのが大きいですね。
また、使用目的を入力に特化していることで、プルアップ抵抗が配線済みだったりと、今回のようなモノを作るのはとても簡単でした。
入力に特化するのであれば、これは十分にアリですね。