アメリカでNFCが流行らないたった一つの理由

クレジットでおk


これに尽きる。

日本でNFCなどの非接触ICカードが使われてるのって電子マネー機能があるからで、それは小銭を出し入れせずに簡単に決済できるという利点があるから。

日本だとコンビニで数百円のもの買うのにクレジットカード使うのは気が引けるし、小銭は面倒くさいので、電子マネーを使う。これ便利。でもアメリカだとこれがクレジットでOKなんだよね。3ドルのコーヒー飲むのにクレジットカード払いでも嫌な顔とかされない。レストラン別会計でカード払いとかも普通にやってくれる。

電子マネー機能以外にNFCを使う利点ってあるだろうか?
乗り物のチケットくらいかな、あれも電子マネーに近いよね。

アメリカでのNFCの認知度はかなり低い。6月にシリコンバレーに行ってさまざまなMeetupのなかで、ちょっとリサーチも兼ねてNFCの話題を出してみたんだけど、なにそれ美味しいの?という反応がほとんどだった。
サンフランシスコの交通機関はだいたいClipperというICカードで乗車出来きてかなり便利なんだけど、これすら利用率は高くない。市街の地下鉄でもあまり使われてる印象はなく、郊外を結ぶカルトレインになるとほとんど使ってる人を見かけなかった。

それでもNFCが来る!って記事が1年半くらい前にあったけど、どうなんだろう?
http://jp.techcrunch.com/archives/20110125so-why-should-you-care-about-nfc/

この記事書いた頃、決済に関して square https://squareup.com/ みたいなのが出てくることは想定に入っていなかったんじゃないかな?電子マネーとしての優位性も絶対ではなくなっている。

これだけ普及したクレジットを置き換えるだけの理由があるの?

ユーザ視点でこの解を見つけない限り、アメリカではNFCは流行らないだろう。