炎上マーケティングはなぜなくならないのか

評価を落とすようなことをなぜやるのか

最近ブロガーやら経営者層の発言で炎上しているネタがあとを絶たない。すごく炎上してるネタって、だいたい一旦炎上して、ちょっと収まりかけた時に中の人が火に油を注ぐような発言をして更に炎上させてる。口が滑ったとかならごめんなさいで収まりそうなものを、あえて拡大しているのだから意図的にやっていると言っていいだろう。

普通の人の感覚だと、自分が無知であったり傲岸不遜であることをさらして評判を下げるなんてマイナスなんじゃないかと思うのではないだろうか。

「知ってもらう」「覚えていてもらう」ことは難しい

ところが、ブログなりサービスなりなんでもいいから自分が発信する側に立ってみるとこの意識は変わる。世の中にこれだけ情報が溢れていると、普通の人の無難な意見や特に目立った所のないサービスになんて誰も反応してくれない。

どんないいサービスであっても知ってもらわなければ使ってもらうことは出来ない。覚えてもらわなければ、再訪してもらえない。情報が増えれば増えるほど、生き残るためにはよりインパクトの強い、過激な表現が必要になってくる。

人は理屈ではなく感情で動く

人は感情が動かされた時に体も動く。感動したら震えるしそれを声に出して伝えたくなる。すばらしいサービスだと理屈で納得しても、自分の中で腑に落ちるだけであって声をあげたりそれを広めようという行動には直結しない。

そうすると感情を刺激するマーケティングをしよう、となる。感情の中でも「怒り」は簡単だ「○○はクソだ!」と書けばそのなにかが好きな人の怒りを買えるし、文字にするのも簡単。PVが増えてアフィリエイト収入も増える。そして次はもっと過激になる。

今後も増えていく炎マケ

こういう流れには抗うことは出来ない。流通する情報量は増える一方でこれを減らすことは出来ないし、量が増えれば一つ一つの注目度が下がっていき、発信した情報を届けるのは難しくなっていく。そうすると、何か伝えたいことがあった時に、より過激にするしかない。本来は地道に広げていくべきなのだが、簡単に広められるなら利用してしまえという訳だ。

この流れに逆らって、炎マケを減らすのは難しいけれどせめて加担しないようにしたい。

自分が好きなモノがクソだと書かれたブログを見てシェアするのは見事に釣られているだけだし、「それを言ってるお前がクソ」みたいなのは油注いでるだけだけで相手の思う壺だからね!