Maker Faire ShenZhen、そしてbay area

先日、深センMaker Faireに行ったのだが、行くかどうかものすごく迷っていた、というか直前までは行かないつもりだった。というのも、直近で深センに用事があったわけではないので、ビジネス的には行く必要はなかったし、出展するならまだしも、出展申込期間は過ぎてしまったし、ただ見に行くのもなぁと思っていた。だが、考えてみればMake:のイベントには今まで出展者としてしか行ったことがなく、純粋な見学者として行くのも一度くらいはいいかなと思って行くことにした。

Maker Faire ShenZhenには一昨年、mini Maker Faireとして開催された第一回で展示をした。この頃は深センのことなんてなにも知らずに飛び込みんだものだが、その後深センには何度も通ったため、もう勝手知ったると言った感じだ。Maker Faire ShenZhenは深センの西の玄関、蛇口フェリーターミナルから地下鉄で一駅の「海上世界」という場所で行われた。

当日日本を早朝に発って、会場には昼過ぎに着いた。その場に行くまで知らなかったのだが、なんと屋外での開催。残念ながら雨に見舞われていたが、それでも人混みが途切れることのない盛況ぶりだった。イベント自体のレポートは他所に譲るが、日本ともbay areaともまた違った独特な雰囲気の中で大きな刺激を受けたのは言うまでもない。

ただ、見るのは楽しいし刺激も受けるのだが、見てる時間があったら自分でモノを作りたいし、作ったものをより多くの人に楽しんでもらいたい、と思ってしまうのが自分の性分だ。


そんな二日目。知り合いのブースに行ってみると、出展者の一人が体調不良でダウンしたため、店番が足りないというのだ。Makeの神は私に展示をしろと仰っているようだ。それなら仕方ない、と持参したFourBeatを展示。中国の子どもたちにも、FourBeatは大人気、というか今までで一番容赦無く叩かれたと思うw

FourBeatは今年、2度目のクラウド・ファンディングで300万円という、国内にしては大きな目標を掲げたのだが、成立させることが出来ず、なかなか苦しい状況が続いている。そんな日々の中で私は、少しずつ本質を見失っていたのかもしれない。

FourBeatをガンガン叩いて無邪気に笑う子どもたち、真剣になる大人たちを見ていると、これでいいんだって思う。理屈で説明することよりも、目の前で楽しんでいる人がいる。それが自分の内から湧き出るモチベーションだ。


だから、迷っていたMaker Faire bay areaにも行くことにした。かわりにGoogle I/Oは諦めるし、さすがに西海岸までは深センのような軽い気持ちでは行けないからそれなりの準備をしないといけないけどね!