シリコンバレー式 自分を変える最強の食事

2016年に話題になった本の一つとして、大体の内容はネットで把握していたが確認のため読んでみた。

結果としては炭水化物を減らして、オーガニック食品を取ることが勧められているが、巷にあふれる根拠のない情報とは違って科学的な根拠に則っている体になっている。ただし、逐一論文が示されているわけではなく、基本的には本人の体験談によるものだ。

個人的に以前からプチ断食は断続的に行っていて、食事の抜き始め(いっぱい食べたあと)に空腹感が強いことは経験上知っていたので、ココナッツオイルを使うと導入時から大きな空腹感を感じることなく減量できることは発見だった。

最近は朝食にコーヒーとカカオ含有率の高いチョコレートを少しで済ませることが多いが、この本の理屈にはかなっていそうだ。一方で、朝食はヨーグルトとシリアルというを何年間もしていたが、それで体調が悪くなることはなかった。

結局のところ、食品の良し悪しって一般論よりも個人差のほうが大きいんじゃないかと思っている。アジア人と欧米人で消化できるできないの違いがあるとかって話もあるし、生まれも育ちも同じようでもアレルギーが発症したりしなかったりする。

本書では「カビ毒」が食品の良し悪しを決める大きな要素となっているが、個人的には健康なときは多少傷んだものを食べても大丈夫で、弱ったときに食べなきゃいいくらいの印象だ。

また、運動については週に1回筋トレとインターバルトレーニングを交互にやればOKと言っているが、これには根拠が乏しかった。

シリコンバレー」を冠しているため、より論理的な説明を期待してしまったが、一般にダイエット、健康系の書籍と言うのは根拠に乏しく、「○○するだけでこんなにハッピーになりました!」って感じの体験談(※効果を保証するものではありません)が多いため、このジャンルの中では論理的で内容は受け入れやすい。