Google I/O 2013 初日を終えて

Google I/O初日が終了。といっても今年は基調講演が1日目だけなので、大きな発表は終わりのはず。

2009年に初めてAndroid端末の配布を行なって以来、右肩上がりの無料配布物が、一気に少なくなった。
2009年以降の配布物をまとめると以下のようになる。

開催年 参加者全員に配布 特定セッション参加者に配布
2009 my touch 3G -
2010 Nexus One or Droid, HTC Evo 4G -
2011 Galaxy Tab 10.1, Chromebook, MiFi mobile hotspot ADK
2012 Nexus7 ($199), Nexus Q ($299), Galaxy Nexus ($349), Chrome Box ($329) ADK 2012, Xperia Play
2013 Chromebook Pixel($1299) -

こう見るととても少なくなったように感じるが、去年ちょっとやり過ぎてチケットや配布物の転売などがあり、どこかでやめるべきではあったので順当と言えば順当だろう。

追記)Pixelが$1299もすると知らなかった、、、値段は上がってるんだね。嬉しくないけど。

あくまでオマケである無料配布はともかく、基調講演の内容には寂しさを感じざるを得なかったというのが率直な印象だ。

基調講演で発表があったのははAndroidの新たな開発環境、ゲームアプリ支援サービス、定額音楽サービスとGoogle Playに関してと、Google+のアップデート、会話型の音声検索機能など。
Google Play gamesは機能的にはとても優れていると思うけど、その先に何を思い描いているのか、が全く語られなかったため、単なる機能追加、コンペティターへの対抗というようにしか受け取れなかった。


一昨年、ADKとともに発表し、去年はだいぶ趣向を変えてNexus Qという形でいちおうの継続を見せた@homeというコンセプトがあった。一昨には年内に発売すると言っていた無線コントロール電球はその後なかったかのように全く話にでず、Nexus Qも一般発売は中止になってしまった。発表を聞きながら、上手くいかないだろうなと思っていたとしても、それでも基調講演でこうした少し未来の話をして欲しかった。

去年はGoogle GLASSがあった。これも成功するかと言われると難しいとは思う。それでもそこには、Googleが描いている未来が確かにあった。

gamesもMapsも音声検索も、機能的にはとても優れていると思う。だけどその先にある未来の姿が、発表にはなかった。なにも@homeほどのサプライズではなくても良い。GLASSでも良かったし、自動運転自動車でも良かったし、Androidの次期メジャーアップデート予定でも良かったかも知れない。

Google I/Oは明日、明後日と続く。セッション内でなにか新しい発表があるかも知れない。だが少なくとも、全参加者へのメッセージである基調講演ではGoogleからの、未来へのメッセージは感じ取ることが出来なかった。

そのことは率直に、残念に感じている。