MPLAB XとPICkit3でPICベースADKを動かす
はじめに
以下ではマイクロチップが販売しているPIC用の開発キット
PIC24F Accessory Development Starter Kit for Androidの開発環境構築手順を説明しています。
マニュアル http://ww1.microchip.com/downloads/en/DeviceDoc/Android%20Library%20Help.pdf
PICkit3を使った環境の説明なので、PICkit3は必須です。
開発ボードはこのボードではなくても、PICベースの開発ボードであれば同様の手順で環境構築できると思います。
ソフトウェアライブラリのインストール
Microchipのライブラリダウンロードページから
Accessory Framework for Android
をダウンロードし、ZIPを解凍してInstallerを実行します。
- Setup
"Next"をクリック
- Lisence Agreement
利用規約に同意できれば "I acept the agreement"にチェックを入れて"Next"
- Installation Directory
インストール先ディレクトリを選択する。デフォルトでは"/Users/username/microchip_solutions_v2011-12-05-beta"となる
選んだら"Next"
- Select Components
コンポーネントを選択する。Android Accessoriesにチェックが入っていることを確認してNext
- Ready to Install
"Next"ボタンクリックでインストールが開始される。
- Completing Setup Wizard
"Finish"ボタンで終了。
デモプロジェクトを開く
MPLAB X のインストール方法はPIC開発環境 MPLAB X を Mac にインストールする - Hacking My Way 〜 itogのhack日記を参照して下さい。
MPLAB Xで
File->Open Project
から
/Users/username/devel/tools/microchip_solutions_v2011-12-05-beta/Android Accessories/Basic Communication Demo - OpenAccessory Framework/Firmware/MPLAB.X
を選択して "Open Project"ボタンをクリック。
これでプロジェクトが読みこまれるので、"Build Project"ボタンを押してビルドしましょう。
問題なければOutputに"BUILD SUCCESSFUL"と表示されます。
実行
PICkit3、Starter Kitを接続します。
PICkit3をUSBでMacに接続します。次にPICkit3とボードをコネクタの矢印の位置をそろえて接続します。そしてStarter Kitに9VのACアダプタを接続します。
参考)
MPLAB Xのメニューから、
Run->Set Project Configuration
で、
を選択します。
"Make and Program Device"ボタンを押すと初回はどのツールでデバッグするかを選択する画面がでるので、PICkit3を選択してOK。
問題がなければ以下のように出力されます。
Programming...
Programming/Verify complete
Androidアプリの準備
インストールしたMicrochipのライブラリの中にAndroidアプリのソースが入っているのでそれをビルドするか、ただ動かすだけならマーケットに公開されているのでこちらからインストールすることもできます。
以下ではソースからのビルド方法について説明します。
Androidアプリのビルド
Android開発環境の整ったeclipseでNew->Project...からAndroid Projectを選び、"Create project form existing source"で
/Users/username/microchip_solutions_v2011-12-05-beta/Android Accessories/Basic Communication Demo - OpenAccessory Framework/App Source Code/v2.3.x または v3.xを選択して作成する。SDKはAPI Level10のGoogle APIsを選択します。。
問題なければ自動ビルドが通るので実行します。
USBでStarter Kitに接続すると、LEDの制御、ボタン・ポテンションメーターのステータス取得ができます!
これで開発環境の構築は完了です。