劣等感と自尊心

自分は人よりも劣っている

謙遜ではなくて、客観的な成果を見たときに、他の人と比べて自分が劣っていると思うことは多い。

Hackathonや種々の勉強会に行くと、一日や二日で、自分で数日あるいはそれ以上かかっても思いつかなかったかも知れないコードを実装する人がいたり、自分では何度勉強しても理解の出来ない概念を見事に説明する人がいる。
より客観的に、アプリケーションのダウンロード数、TopCoderやDevQuizでの得点などの数字でみても実力の差を感じざるを得ない。

これは自分に限らず外の世界に目を向けている人なら誰もが感じてしまうことだろう。いまやあえて外に出なくても情報はどんどん入ってくる。井の中の蛙ではもう、いたくてもいられない。

Right time, right place

自分と偉人ってどれくらい能力が違うんだろうか?スティーブ・ジョブズは、リーナス・トーバルズは、まつもとゆきひろは自分と比べてどれくらい優れているのだろうか?生まれつきの能力差はどれくらいあるのだろうか?ヒトなんて無数にある生物の中の一種でしかない。生物的なハードウェアスペックは99.9%は同じなはずだ。

特殊な能力や大きな結果を得るには、周りの環境が大きく影響を受けるんだと思う。そのとき、その場所(right time, right place)にいることが出来るかどうかがその後を大きく左右する。
(この考え方は 天才! 成功する人々の法則 という本に良く書かれている。原題はOutlierなので天才って訳はどうかと思うけど)

昔はright time, right placeは運による要素が大きかったと思う。だから同じ人種だったり同じような年齢の人が同じ様な成功をおさめたりした。だけど今、とくにIT業界ではそういう垣根は少なくなって、自分で選択できる領域の方が圧倒的に大きい。シリコンバレーがright placeなのであればシリコンバレーにいけばいい、ただそれだけ。ちょっとだけ自分を信じさえすれば、right time, right placeにたどり着くことができる。

僕らの持ちうる能力は、偉人にだって劣ってないんだ。

成長のエネルギー

過去から今の自分に対する劣等感と本質的な、あるいは未来の自分に対する自尊心、この2つの衝突が大きなエネルギーを生む。

ものすごく大きな夢や目標じゃなくてもいい。目の前にある小さなものの積み重ねが、振り返ってみると意外と大きく感じることもある。結果がでない期間は自尊心を持って乗り切るしかない。劣等感をなくそうとするんじゃなくて、その劣等感に自尊心をぶつけていくイメージ。

その時に生じるエネルギーが、きっと自分を成長させてくれてるんだと思う。

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